一途な彼は俺様モンスター

「私のでしょ…?」

「・・・・」

「答えて…お兄ちゃん、どうしてこん………!」



するとお兄ちゃんは、私の首を掴み、その場で持ち上げた。





「く、苦しっ………お兄ちゃん…」


バタバタともがく私。




「大丈夫だ、浅海。すぐ終わる…」


また優し顔をして、片方の手を私の頭に乗せるお兄ちゃん。




何する気!!?

お兄ちゃん…





「忘れな。きれいさっぱり…」

「!?」


お兄ちゃんの手に力が入った、その時………




「また、そいつから記憶を奪う気か?」




!!!



食料庫のドアの方から、低い冷たい男の人の声が聞こえてくる。

首を掴まれてもがきながら、薄目をあけると…




「…………っ!」


昨晩、私のベットの上にいたあの男が、私の口にガムテープを貼り、手を縛った子供と立っていた。