一途な彼は俺様モンスター

今日の……日付……

袋の中身は血液・・・

まだ冷凍されていないってことは…


この血は…私の・・・?



さっき私が吐血した血なの……?


これだけじゃない。

この冷凍庫に敷き詰められてる血は…

全部・・私の……




「……浅海」


っ!


後ろから、お兄ちゃんの低い声がする。


「お、お兄………」

「・・・・」


振り返ると、そこには髪の毛が濡れたままのお兄ちゃんが立っていた。






「ダメだろ。冷凍庫開けっ放しにしたら、中のものがダメになるぞ」

「………………」


優しい口調でそう言って、冷凍庫に私が出した肉や氷を戻すお兄ちゃん。






「お兄ちゃん………」

「ん?」

「その血…誰の?」

「・・・・」


お兄ちゃんの、表情が変わる。