そして、他愛もない話しをしながら自分の家に帰った。

うちは、ママとお兄ちゃんとうちの3人暮らしだ。

今日は、久しぶりに誰かと帰ってきた。
その久しぶりの相手は中山優雅だ。

ママは、あの日からうちに全然かまってくれなくなった。

だから、最近は学校の図書室に行ったり近所の図書館に行ったりしてた。

やっと家の前に来た。
「よし」

パンパンと両頬を両手で叩いた。
ガチャ

「ただいまー」

と、作り笑いをした。
ふと、下を見るとママの靴が無かった。

そーいえば今日は夕方もパートだったっけ?

そして開けたドアをバンと閉める。

「雪乃今日帰ってくんの早くねーか?」

そうお兄ちゃんに聞かれたから後ろを向いて作り笑いをし

「今日は、友達と帰ってきたから」

『今日は友達と帰ってきたから』

友達?
うちには、友達と言える人は1人しかいない誰と聞かれたら………中山優雅と答えるだろう


中山優雅は死んだ筈
死んだ
死んだ
死んだ
死んだ


自分に言い聞かせるように何回も心の中でリピートした。

「友達か。出来たのか?」
「中山優雅」
「えっ……」

思わず中山優雅と口走ってた。

「中山優雅かぁ懐かしいなぁ〜昔良く遊びに来たよなぁ〜」

あれ?
お兄ちゃん少し涙声?
うちがあんな事言わなければ……後悔した。


てかお兄ちゃんとこんなに話すのも久しぶり