『ほら!じっとして!!』


「え、いや、え!?」


芽衣梨はぐいっとあたしの手を引く。

痛い…わけでもない。


「いや、無理だって髪短いし…っ!」


あたしの髪はそんな結べるような長さはない。

芽衣梨はまだ、そこそこ髪が長いから出来るけど…。


『小さいゴムとアメピンさえあれば、

なんでも出来るんだよ!!』


なんでよ!!


そう心でつっこんでも、

大人しく芽衣梨の言うことには従うことにした。