長井くんに恋した永井ちゃん。



「うん、分かってる」


だからあたしもそれだけ言って、

ぐしゃぐしゃにしたスカートを直しに舞台裏をでようとする

玲太の靴音だけを聞いた。


(……みんなよく気付くよね)


顔に出やすいのかな、あたし。

そんなことを思った時、また違う足音が聞こえた。


『初夏、そろそろかな?』


「芽衣梨!」


珍しい、さっきから舞台裏にはいなかった

芽衣梨があたしの近くに来た。


『んー?どした?悩み事か??』


「まぁ、ね」