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……そのシーンもやっと終わり、
白雪姫は舞台にバタッと倒れた。
舞台裏に来た玲太はいつも通りの表情だったけど、
けっこう緊張してたと言ってた。
玲太は床にスカートをぐしゃっとして、
座った。
スカートが折れるじゃん、と思ったけど
まぁ、いっか。
『永井、お前なんか俊とあったわけ?』
佳歩と実由がこの場を離れた今、
玲太が急に言ってきた。
その言葉に心臓がビクッとする。
「……うん、まぁ」
曖昧に返したあたしに、玲太は特に何も言わないで
『今日の永井、永井っぽくなくて気持ち悪い』
とだけ言った。
いつもなら怒ってるところだけど、
今日はそんな気分になれない。
なんとなく、自分で分かってるだからだろうか。


