「じゃあなっ」

一斗は振り返り歩き出そうとすると


「あの…もう少しだけ一緒に居たい…です」

綾音が声をかけてきた。


「学校は?」

「今日はサボリます」

綾音は俯いて顔を赤く染めていた。

「えっ!?」

「迷惑ですよね、ごめんなさい」

綾音は頭を下げて俯いた。

「じゃ今日だけだぞ」

俯いた顔を一斗に向けると嬉しそうに

「はい」

と笑った。

一斗は綾音を見て

「制服じゃまずいな…ちょっと買い物行こうか」

「はい」


2人は今来た道を歩き出した。