母親は買い物袋の中身を出しながら

「ありがとう、助かったわ」

美咲は、それを手伝いながら

「パパは早いの?」

「今日は9時だから先に食べましょう!!」

そして一斗の顔を見て


「まだ早いからリビングで、お茶でもいかが?」

「はい、ありがとうございます」

桃花が一斗の肘をつつき、リビングを指差した。


「うふふ、桃花も嬉しそうね、一斗くん自分の家だと思って、ゆっくりしてね」

「はい」