目的地まであと4駅 一斗は拓に会ってから一度も言葉を発していない。 美咲は一斗を見上げ 「一斗、上着持つよ」 「おぅサンキュ」 脱いでいた上着を美咲に渡すと、翔は自ら 「奈緒ちゃーん荷物持ってー」 と甘えてきた。 「んもー何でこんなに重いの?」 「アハハ!おやつイッパイ」 「小学生か!!」 そうは言ったけど奈緒も笑顔だった。 翔たちの、やり取りに 皆も自然の笑顔になっていく。 “奈緒、翔、ありがとう 一斗も笑ってくれたよ"