貝塚がドアの方へと向かって行った



今止めないと、もう、2度と貝塚と会えないような気がした



「…………………や…………」



なんで私はこんな掠れた声しかでないの!




貝塚の進んでいた足が止まる


「………どうした?………文句なら今のうちに言っておけよ………?」



違う………違うの!!!!



「…………やだ……!!!………行かないで……」



貝塚が、目を見開いている




「私は貝塚のことが好きなの!心から大好きなの!………好きな人なんて…1人しかいない…。貝塚だよ!!………泣いちゃったのは……。……貝塚があまりにも切なそうな顔をしてたから………」




一気に言っちゃった……





でも、いいよね







貝塚と離れるなんて、

私には考えられない