優雅に足を組み、薄ら笑いを浮かべてこちらを楽しそうに見ている彼女は、 やっぱり綺麗だった。 周りはこの人をカッコイイとか言うけど、違う。 顔が整いすぎているんだ。 だからきっと髪を伸ばせば、女性としても美しいんだ。 吊っても垂れてもいない二重の目に、高い鼻。 薄い唇、シャープな輪郭。 キメの細かい白い肌には産毛すら生えていなさそうだ。 さっきよりも断然近い距離で見て、その美貌に圧倒される。 「そんなにあたしが珍しい?」