そう。 王子と呼ばれるその方は、 スカートを履いていた。 けれど髪は短く軽くセットされていて、身長も高そうだ。 「まじかよ…」 高尾が何とも言えない声を出す。 そのとき、女子の誰かが叫んだ。 「王子ーーーーー!」 すると、窓際の彼女は ゆっくりと首をこちらにもたげる。