悔しい。 圭ちゃんの前で泣いてしまったことが。 泣かないって決めてたのにな。 圭ちゃんの前では決して…… 「はぁ…」 ため息まじりに、 体育館の前に来た。 「あれ?泣いたの?」 すると丁度休憩中だったまつりが、 声をかけてくれた。 「…あ…あくびだよあはは」 私はまた笑って誤魔化した。 「バカ。そんなんで、 誤魔化したなんて思わないでよね!」 そう言って、私の頭をポカッと叩いたまつり。