「愛、もしかして、 あたしが昨日言ったこと、気にしてるの? 幼なじみ。という肩書きがあればなんとか~ってヤツ。」 私はコクンと頷いた。 「バカだね…そんなものは自分で考えることだよ。 ただあたしは愛に前を向いて欲しかったから そう言っただけ。 愛が前に進める手伝いをしたつもりだったけど、 そのことで立ち止まっているなら ごめんね……?」 まつりはそう言って寂しそうに 屋上のフェンスから見える景色を見ていた。