あの時は全然思わなかったけど、 お姉ちゃんがあの時言った 二度目の『ありがとう』。 もしかしたら、 気づいていたのかもしれない。 圭ちゃんの表情に…… お姉ちゃんに対する圭ちゃんからの 気持ちに………。 だから、『ごめんね』の意味を込めた、 最期の『ありがとう』だったのかもしれない。 私はそんなことを思って、 ご飯を一口、口に運んだ。