今、この先の事はほとんど記憶に 残っていなかった。 ただ。 写真の中のお姉ちゃんは 凄く、きれいに笑っていたという事しか 思い出せない…… 「愛?どうかしたの?」 「あ、お母さん……」 私はいつの間に家に帰っていたんだろう…… 「食べましょう?」 「うん、そうだね」 お姉ちゃんの遺影に目を移し、 やっぱり、きれい… と心の中で呟いた。