ーデート当日ー まぁ、私も女の子だからそれなりにオシャレはした。 待ち合わせ場所に着くともう棚浜くんは来ていた。 「ごめんね。遅くなっちゃって…」 「別にいいんだよ。俺から誘ったし。」 『ねぇ、あれって山本ももと棚浜奏太じゃない!?』 そんな声がどこからか聞こえてきた。 「ヤベッ!バレたかも」 そう言って棚浜くんは私の手を握って走り出した。