「モモを悲しませるようなことはやめて
素直に2人のこと
認めてあげたらいいのに。」



「…だからって
モモに蒼介くんは扱いきれないだろう?
モモが苦労するのが目に見えてる。」



「ま、どれだけ
蒼介くんが遊んできたとしても、
あなたほどでは
ないとは思うけど?」



「……え?」




「あなたが、
病院中の若い看護婦さんと…
って話聞いたときは
私、けっこう落ち込んだのよ?」




「いや、あの…
あの頃は若さ…というか…。」




「でも、私は今ちゃんと幸せだし、
だから、
モモのこと応援してあげたいなぁ。

蒼介くん、いい子じゃない。


なんだか、モモ、
最近しょんぼりしていて
ちょっと可哀想なのよ。」




「………。」



「っていうか、モモ、
あなたが病院中の看護婦さんに
手出してたなんて知ったら
ショック受けるだろうなぁ。

仕事熱心で真面目なパパだって
信じ切ってるから。フフフ。」



「どうしてそんな話になるんだ?!」




「落ち込んでるモモをみてると
なんだか、励ましてあげたくなるのよ。

パパなんて、
蒼介くんの比じゃなかったんだから
大丈夫よ〜って。

あー、モモに教えてあげたいっ。」




「…………。」



「ね?」