番外編☆獣系男子×子羊ちゃん

「そういやさ、モモの初恋っていつ?」


「初恋?」



蒼介さんの腕のなかから、

蒼介さんを見上げる。



「そ、お前の初恋。」



「ん?初恋?」



………初恋って

初めて好きになったひと?



「えっと……」



今……。



なんて本人を目の前にして、

……すごく、言いにくい……




蒼介さんの初恋は
絶対に私じゃないだろうし……



言葉に詰まっている間に、
駅に着いてしまった。


改札をぬけると
蒼介さんがピタリと足を止めて、


「モモ、急に黙り込んで
どうした?」


と赤くなった顔を覗き込むので、
慌てて目を逸らした。



「………?」




「あの………」




そんなにじっと見つめられたら……




「………蒼介さんだよ。」



かすかな声で呟いて、

下を向いた。




「…………は?」



「だから、その、初恋…の話…。」



「…………?」



「だから、
私の、は、初恋は、蒼介さんっ!」


恥ずかしくて、

目を合わせられないまま

そう言うと、


「……モモ、それ、マジ反則だろ。

そんな顔してそんなこと言うな……
理性ぶっ飛ぶ……。」


そう言った蒼介さんに
いきなり、おでこを指で弾かれた。


い、痛い……

なんでぇ?!