番外編☆獣系男子×子羊ちゃん

そこまで話すと、

ホームに電車が滑り込んできた。



「栞さんって
お兄ちゃんの初恋なのかな?」



混んだ電車内は、

クーラーをきかせているとはいえ
ものすごく蒸し暑い。


蒼介さんの額にも汗が浮かんでる。


「初恋かどうかはわかんねぇけど。

でも、どうなんだろうな。

2年の空白期間があって
また、つきあうのって。

うまくいくもんなのかな。」



蒼介さんが、首をひねる。



「んー、でも
運命だったらきっと、
何度でも出会うんだよ。

栞さん、がんばったんだよ!」



「運命かぁ….
ま、運命なんて、関係ねぇけどな。」


「え?」


「もし、俺とモモが
運命で結ばれてなかったとしても

そんなの俺が力づくで
運命にしてやる。

俺のとなりは
一生お前のものだし、

お前の隣は
一生俺のものだろ。


心配ごとも不安も
全部俺が受け止めてやるから、
これからは一人で悩むなよ。」


「ん。」


と、ガタンと電車が揺れて、

ぐらりと体のバランスを崩し
蒼介さんに抱きかかえられた。

あ、ありがとう…

と言う間もなく、
そのまま首をかしげた蒼介さんの
唇が、重ねられた。



「そ、そ!?」



パクパクと驚く私を

蒼介さんが、面白そうに見つめる。



「お前、相変わらず隙だらけだな。

混んでるから、誰もみてないよ。

安心しろ。」


そう言ってポンポンと
私の頭をなでる蒼介さん。



こ、こんなの全然安心できないよっ。


ど、どうして蒼介さんは
そんなに普通にしてられるんだろう?




蒼介さんの甘さに

倒れちゃいそうだよ……