番外編☆獣系男子×子羊ちゃん

玄関から外に出ると、

少し離れたところに
蒼介さんの姿が見えた。


私を見て軽く手を上げた蒼介さんが
優しく笑いながら近づいてくる。


「おはよ、モモ。
……で、一樹は?」


「相変わらず全く口きいてくれない。」



「そっか…。
俺も西学つっただけで話そらされた。

それにしても、お前らでも
兄妹喧嘩なんてするんだな。」


蒼介さんが肩をすくめる。



「喧嘩っていうか、
完全に無視されてる。

お兄ちゃんに栞さんの連絡先渡したら、

すごく怖い顔して

『なんでお前がこんなことすんだ』

って怒鳴られて、
それっきり一言も話してくれなくなった…。」



「一樹がお前のこと怒鳴るなんてな。」



「お兄ちゃんがあんなに怒ったの
はじめてみたの。

一言も話してくれないし、
部屋にも全然こないし…。」




「部屋?」


「ん。お兄ちゃん、
いつも、私の部屋で
ゴロゴロしてるから……。」


それを聞いて
さらに深くため息をついた蒼介さんが
ボソっと呟いた。


「……あと10年くらい
喧嘩しててくれてもいいけどな。」





???