<放課後>


「さよならー。」


「「さよならー。」」


帰りのHR が終わってすぐ、あたし、優、そうくんは体育館の横にある、サッカー部の更衣室に向かう。




「じゃー俺等、着替えたら下のベンチで待ってるから。」


「あっ分かった。ありがと!」


サッカー部の更衣室は2階にあって、1階のバスケ部の更衣室の横には、ベンチがある。




「お待たせ!!」


「おっポニテにしてる。可愛い。」


悪戯っぽく笑うそうくん。


もしかして、まさかのS?


「なっ!そうくん何急に。」


「いや、思ったから言っただけ。」


「照れるからやめて。」 


「可愛い♪」


ードキッ


まただ…。


「優まで…。」


「「顔赤っ!」」


「ハモッて言わなくてもいいじゃん!」


あたしは声を荒げた。


「わりぃ(笑)でも、緊張ほぐれただろ?」


怒ってんのに、笑顔でこんなこと言われたら…


「…ほぐれたけど…。」


何も言えないじゃん。


「じゃっいいじゃん。」


「優……優も、そうくんも、ありがとう…。」 


「「別にいいって。」」


「…。」


「…。」


「奏太、真似すんなよ。」


「優こそすんなよ。」


「…あはは!…面白い!…はは…2人とも本当…仲いいね。」


笑いが止まんない!


「「笑いすぎだろ。」」


「また…ハモッてる…。はは…。」


「だぁかぁらぁ。」


「「笑いすぎ!」」




優と話てると、苦しい。
でも、それだけじゃない。
すごく…
楽しい!