優が、知らない女子にキスをしている……

あたしはすぐさまその場を離れ、梓姫の所へ駆け寄った。

「梓姫、やっぱ教室でやろ。」

「えっ?何で?」

「いいから。お願い…。」

「分かった…。」

梓姫は不思議がりながらも、あたしのお願いをきいてくれた。




「んで、美彩ー何で急に教室でやろ。なんて言い出したの?」

教室に着いて、自分の席に座ってすぐ、梓姫があたしに聞いた。

「…優が、知らない女子に、キスしてた…。」

あたしは顔を俯かせ、震える声で言った…

「マジ…杏ちゃんじゃなくて?」

「うん…。」

「そっか…そりゃ辛いよね…せめて、杏ちゃんだったら良かったのにね…。他にも彼女がいるとか…。」