〈次の日のお昼み〉


「あーお腹いっぱい。」


あたしは弁当の蓋を閉めながら言った。


「食べ過ぎたー。」


「あたしのまで食べてたもんね。」


「美味しかったよ。オムライス♪」


「良かったですねー。」


「うん!」


「ったく…。ってか、優どこ行ったんだろ。」


いつもはあたし、梓姫、優、星の4人で食べてるけど、今日は優は用事あるからってどっか行って、星は隣のクラスでそうくん、未来、真聖と食べてる。


「何?彼女といるんじゃないかって心配なの?」
「べ、別に…。」


「完全に恋する乙女だね♪」


「うるさい。」


「じゃー気分転換に図書室で勉強する?」


「気分転換が勉強って…。まぁ、いいよ。受験勉強しなきゃだし。」


「よし!んじゃ行こ♪」


「うん!」




「うわー図書室初めて来たー。」


「あたしもー。あっ勉強する前に星の本見ようっと♪」


「美彩は本当に星好きだねー。」


「まぁねー。」


んーと。星の本…星の本…


「優…。」


そんな時、声が聞こえた。


えっ…?“優"?


「結希…。」


「ん…。」


嘘…。


あたしは自分の目を疑った。