「美彩。今日から俺等と帰ろうぜ☆」


部活終了時刻の少し前に優が突然言った。


「あっえっと…。」


そう言ってくれるのは嬉しいけど、名前分かんない…


「3年の真聖(まさき)です。」


こんなことを思ってたら、自己紹介してくれた。


「改めて、星(しょう)です。」


真聖君は初対面だけど、星は同じクラスで友達。


「よろしく。」


ということで、あたし、優、そうくん、未来、星、真聖君の6人で帰ることになった。 


「お疲れ様でしたー!」


「「お疲れ様でしたー!」」


部活が終わって、皆で話ながら更衣室に向かう。



「あーお腹空いたー!」


未来が叫んだ。


「うん空いたー。」


あたしも同感。


「マック行こうぜー。」


優、ナイス!!


あたし達が通う空海高等学校の近くにはマックがある。


「いいねー!」


「「行こ行こ~。」」


「お前等マジ兄弟みてぇ。」


「星と真聖君ってそんなにハモッてるの?」


「たまにハモッてる。」


そうくんが教えてくれた。


「以心伝心だよ。」


「なあー。」


「仲いいねーでも、優とそうくんも仲良いよね♪さっきもハモッてたし。」


「んなことねぇよ。」 


そんな否定しなくてもー。


「えー優達いっつもじゃれてるじゃん。」


「「じゃれてねーよ。」」


「「あはは!」」


愛する人が、隣にいる。


すごく、すごく、幸せ…。


優に出会って、見える景色が鮮やかになったよ。


でも、彼女がいるのは辛い…。