「でーもさぁ?
私は亜依とかみたいに美形じゃないからさ。」
しらっと言う私。
でも、自分で言って少し悲しくなった。
しかし、これは本当のことだ。
実際に亜依や來世の告白現場に鉢合わせしたことがある。
対して私は分厚いレンズの眼鏡をかけてる所為か、一度もない。
流石に、三つ編みやスカートを膝丈にはしてないけど、地味な女の子に見られている。
だって、クラスの男子や女子が言ってたもん…。
「和山 和子って地味だね。」
って小声でさ。
たまに2人と絡んでも良いのかと思ってしまう。
だって、地味な私と美形な2人とは釣り合わないでしょ?
「和子だって、眼鏡を外したらむっちゃ美人さんだよ?
自身をもって告りなよ。
和子の美少女っぷりを見せたらみんなが和子に惚れちゃうよ。」
亜依は頬を膨らませながら言う。
ほら…。
亜依のその顔で廊下ですれ違う男子の顔を真っ赤にさせてる。


