ボッと湯気が出るような熱い感覚に 襲われて一瞬息が詰まる。 「……好、え?…付き合っ?!」 思考がフル回転すれば慌てる私。 我ながら自分に集中力をあげてほしいと思う。 そんな様子を、気にしてない、と 言わんばかりにまた俯く目の前の彼は 恥ずかしさを隠しているように見えた。 「……うん、好き。だから‥」 「…………」 暫くして顔上げた彼の目は、 とても真っ直ぐに私を捉えていた。