「は?威月が彼女?」

「あぁ」

嘘でしょ?とでも言うように
獅季は苦笑い。

「特定の女?
遊びでしょ?」

「んな訳ねぇだろ。まぢで彼女だよ」

俺は缶ジュース片手に笑う。

「どーせ、チャラチャラした奴だろ?
灯か?樒夏か?奈々か?」

指を折りながら、俺達と
つるむ女の名前を片っ端から
挙げていく獅季。

だが該当する女はいない。