女に無理矢理連れて来られた水族館。

そこには目を見開いた 親友の獅季と今でも忘れられない光羽が
立っていた。

だが光羽は静かに"行こう"と
呟いて獅季の手を引っ張っていた。

彼奴らは付き合ってたのか...?

手なんて繋いで...

「威月君、誰だったの?」

女は歩いて行く2人を
見つめて呟いた。

「お前ェには関係ねぇよ...」

俺も2人を見つめた。

変わらない光羽の背中。

今は短く切られてたけど
前と変わらない綺麗な赤茶の髪。