この問題解いてみろ。と、先生が 教科書を指しながら口を開いた。 鳴瀬ひかりは教科書を開いてないんだから 問題の場所すらわからない。 僕に助けを求めるわけでもなく、 わかりません。と一言発して席についた。 そしてまた窓の外を見つめ直した。