まぁいい。

コイツは何か俺に用があって来たんだろう。

要件をきこうじゃないか。




「で、俺になんの用だ」




「.....。逃げた方は斬ったんですか?」



「逃した。」


それはアイツのせいでもあるし。
総司。貴様のせいでもあるんだぞ!!

総司と話をしていると襖の外から近藤さんの
声がした。




「トシ。入るぞ」



「ええ」



「珍しいな。お前がしくじるなんて」




俺は何も言わず頭を下げた。
情けない。


「失敗もしておかないとな。明日また、捜索にあたってくれ。」



「御意」




「ところで総司。お前は何をやっていたんだ?」



ふっ。甘味だろう?




「えーーっと。一服を」


やはりな。こいつの事だ任務の終わりにいつも買わされているだけはある。

だが。俺が必死こいて探し、追いかけていたにもかかわらず。




許せん。