チンッ

『10階です。』

エレベーターを降りると、目の前に理事長室と書かれた大きなきな木彫りの扉があった


うわあ.....綺麗な木彫りね....

って感心するとこ違うか


えっと...取りあえず入るか、電話し忘れたけど大丈夫よね?



コンコンッ「失礼し「キャー‼︎‼︎アリスちゃーん♡アリスちゃんアリスちゃんアリスちゃん・・・ブツブツ..」「...まあす...」


うん、いきなり扉が開いたと思ったら優貴さんが飛び出してきたんだけど、電話もしてないのによく分かったわね...
私じゃなかったらどうしてたんだろう?


「さあさあ入って、アリスちゃん!もう!待ちくたびれちゃったのよ〜」


それはあなたの案内の仕方のせいです。

って言おうとしたんだけど
「いゃ〜ん♡やっぱり生アリスちゃんが1番いいわあ〜♡」

マシンガントークに口を挟めなかった ...

「じゃあ、適当にソファーに座ってね〜」

「あ...はい」

ようやく話せました!
優貴さんに会ってから始めてではないでしょうか‼︎

「....って、ちょっとアリスちゃん‼︎「ハッハイ⁉︎」まあた可愛くなったんじゃないの〜?最近は大人の色気も出てきて〜もう完っぺきに女神様じゃないの〜♡」


いきなり叫ばないでほしい。
ちょっとアリスキレております。

「理事長、早く手続きをお願いします。」

「まあまあ、そんなに焦らないの〜、ゆっくりお茶でも飲んでアリスちゃんの可愛さについて語りましょ〜」


「いや、私が語ったら凄い痛い子じゃないですか、全然可愛くもないのに。」


「.....出たわ無自覚」ボソッ


「ん?何か言いましたか?そんなことよりも、ダイを下に待たせてるんです!早くしてください!」


「まあ!もうダイヤちゃんに会っちゃったの〜?・・・
サプライズで会わせようと思ったのに〜」

「ここに来る途中で会ったんです。で、これダイから預かってきました」


「ん〜?ありがとう。どれどれ、なんて書いてあるのかなあ〜」