そんな俺の気持など御構い無しにアリスはどんどん話を進めていく



「…それで、昨日までは親戚の家にいたの。
で、今日から優貴さんが経営しているこの学園に来たってわけ」




おい、アリス

何で肝心なところを濁したんだ?



嫌な予感しかしねぇよ

聞かなきゃいけないのに、聞きたくないんだ。



「…なぁ、アリス」


「ん?」



「その親戚っていうのは誰なんだ?」


「…ッ!!」


「…ダイ、怒らないって約束してくれる?」


「…ああ。」



あたりだ、ビンゴだ聞かなくても今のこいつの言葉を聞いて分かった



アリスの言う親戚ってのは間違いなくあいつだ



「…私の引き取りてね、



ああ、言うなやっぱり聞きたくねぇ



答えなんかもうわかってるのに、何を言われるかわかってるのに、お前の口からだけは聞きたくないんだよ








…お爺様なの…。」


ほらな、当たったよ

アリスの祖父

奥津城 道元

アリスを過去に壊した奴だ