3月の風は案外冷たく、私達の卒業を祝うようなものではなかった。

茶髪のセミロングの髪を編み込み、今日ばかりは少し決めている。

友達は皆泣いて叫んで、ここは動物園か、という感じだ。

そんな五月蝿いところにいたくはないので、さっさとあの事件のあった。図書館へ向かう。

今思えばあの事件からまだ、1年と少ししか経っていないのだ。