気付けば、もう冬休み。


長ったらしい校長先生の話をあくびをこらえて聞いた、終業式も終わった。



成績は、思ったよりよかった。

身体壊すほど勉強した成果がでたかな・・・(汗)

私立の併願推薦も無事にとることができた。





―帰り道。


「柚子は高校どこ行くのー?」


「んー・・・ 桜ヶ丘かなあ、、」



「え!?桜ヶ丘・・?」


それを聞いた樋口が、驚いた顔をして大声を出した。



「うん?」



「マジかー・・・ 離れちゃうな、高校」



がっくりとうなだれる樋口。



離れちゃう、のかあ・・・



「樋口は?どこ行くの?」



「木谷高」




ちょっとふくれっつらでぶっきらぼうに答える樋口。


それがなんだかおかしくて、おもわず笑った。




「樋口、子供みたいっ(笑)」



「お前は淋しくねーの?」