俺がその質問に押し黙っていると
颯太は俺の肩をポンポンと叩いた。


「もしかして」


とつぶやかれ
ドクンと心臓が飛び跳ねる。


俺の気持ちが気づかれることは
絶対ない。

だけど、


時たまに勘の鋭い颯太のことだ。

何を言い出すか分からないと
思うとヒヤヒヤする。