「どんな存在って....そりゃあ幼なじみで....大事な親友だと思ってるけど....
急にどうした?」
【幼なじみ】で【大事な親友】
ズキリズキリと胸が痛む。
「いや....」
俺は俺は....お前を
お前に....【恋】してるのに
痛い。
痛い。颯太。
この痛みを癒せるのは
お前しかいないのに。
お前の痛みを癒せるのは
あの娘なんだよな。
俺....もう....
ズキリ....ズキリ。
「俺は....お前のこと....」
「ん?」
「好き....」
もうこの関係が終わってもいと思った。
それでもいい。
幼なじみ?
大事な親友?
そんな関係、俺は求めてないよ颯太。
俺が求めてるのは
お前の隣。
今のこの隣じゃなくて
もう一歩
もう一歩
近く
俺は颯太に手を伸ばした。
頬に触れる。
指先。
「俺はお前が好きだ」
ねぇ颯太。
俺の気持ちは届いた?