「彼氏持ちかぁ....難しいなぁ」


「まぁね」


「奪えないのか?」


「うばっ....!?馬鹿っ
無理だっつの」


「そっかー」


大体奪えれるような相手だったら
とっくに奪ってるし


「まぁ俺は朱羽がする恋なら
何があろうと応援するからな?」


ズキ....


「....ウルセー」




よりによって
何で好きな奴に恋の応援なんか


されなきゃなんねーんだよ



「颯太は?」



俺はこの話題に耐えきれなくて
話を切り替えた。


「ん?なにが?」


「恋愛」



こんな話
さっきの自分の恋の話より

傷つく可能性が高いっていうのに


何でわざわざこの話題に
切り替えたのか分からない。



「俺かぁ....」



だけどひとつだけわかるのは



全部全部



夏の暑さのせいだってこと。