颯太が俺の隣で
ぼそっとつぶやいた。

「暑いな....」



ほんとに、暑いのか?



俺と同じで照れ隠しなんじゃあ
ないのか?



自分の心が黒い何かに支配されてく。


痛い....痛い。痛い。



真夏の雲は真っ白なのに
俺の心はなんでこんなに黒くなってしまったんだろう。





颯太....



俺はお前の隣がいい。



でもそれは


きっと幼馴染みのポジションだろうな。




俺が本当に欲しい『隣』は
もう無い。