コンビニの彼

次の日、あたしは学校までの道程を猛ダッシュで駆け抜けていた。

寝坊したのだ!


昨日出された課題は授業開始の10分前までに提出しないと、点をつけてもらえない。

あたしは左腕にくくりつけられている時計に目をやる。

提出時刻まであと5分を切っていた。


ヤバイ!!急がないと!!



学校に近づくにつれ、徐々に道の角度が増していき、
あたしの呼吸もそれに比例するように上がっていく。



くそ〜!こんなことになったのは全てあのヤンキーのせいだ!!


昨日、見ず知らずの男にいきなりあんなことを言われてバイト中ずっとあたしはイライラしていた。


「…べ、別に史枝、太ってないよ、むしろオレより胸あるし…、
大丈夫だよ!化粧もイケテるよ…!」

と苦笑いを浮かべて言った、フォローしているつもりであろう、早田の言葉に更にあたしのイライラゲージは上がった。

あんたより胸があるのは当たり前だから!!



家に帰ってから課題に手をつけようとしても、行き場のない怒りの処理にあたしはどうしたらいいのか分からず、全く集中出来なかった。


…結局、朝方の4時までかかってしまって……

…寝坊…。…チーン…。



あ〜!!もう、考えただけでムカつく!

あいつのあの顔!!頭にこびりついて離れないし!!今度会ったら覚えてろよ〜!!


あたしはギュッと手を握りしめ、あいつへの怒りをエネルギーにするように坂道を駆け上がった。