次の日、私は大きな欠伸をしながら学校への道をトボトボと歩いていた。
−ストレスで不眠…。
猿め!ペチャパイとか言ってあたしを怒らせただけに飽きたらず、あたしの眠りまで妨げやがって!
あたしは初夏の日差しに負けない怒りに顔を歪ませる。
「朝から何て顔してんのよ?」
と、あたしの横に立って呆れ顔をする真須美。
「真須美!聞いてよ〜!またあの不良猿が…!」
「はいはい、言いたいことは分かるよ。でも、とりあえず学校行ってから話聞いてあげるから」
真須美は暑そうに顔に向かって手で扇ぎながら言った。
何とも面倒臭そうだ。
「親友が悩んでるのに、何でそんな面倒臭そうにするわけ?」
「面倒臭そうじゃなくて、面倒臭いわよ。しかもあんたの場合、悩み事じゃなくてただの愚痴じゃない」
「あいつのせいで不眠症なの!課題にも手がつかないんだから」
「課題をやらないのは今に始まったわけじゃないじゃん。不眠症のせいにしなさんな」
「奴のあの人を馬鹿にした顔!暴言!態度!
全てがストレスよ!」
「わ〜かったから、後で聞くってば。」
あたし達はこんなやりとりをしながら学校までの道程を過ごした。


