Eternal love

ベンチに座ってから

俺はその人と自分の間に、

ホットココアを置いて

夜空を見上げた。





「…ぐすっ………」




ふと聞こえた

そのすすり声に

俺は隣を見た。




袖で指の先まで覆い、

目元にあてている。



暗くてよく見えなかったけど、

小さな体を

震えさせていた。



俺はホットココアを

彼女に差し出した。



「ココア……いる……?」



君はココアに

両手を差し出した。




「…温かい………
ありがとう………」



初対面の人なのに、

何故かどうしても

君の泣き顔が見たくなかった。