そんな感じで歩き始めて数分後。

私は後ろで歩いていた由梨花に肩を叩かれた。

「のん、スマホ置いてきた?」

「え?…あ…」

私はジャージのポケットを漁って、スマホを取り出した。

…部屋に置いてくるのを忘れたのだ。

「良かったぁ…。のんも持ってきてたんだ」

「…もしかして、由梨花も?」

「うん。アタシ、常にスマホを携帯してないとダメでさぁ。…依存症ってやつ?」

「…へぇ…。まぁ、良いんじゃない?どうせ遊びだしさ」