さっきまで喋っていた皆もいつの間にかアンケートは書いていたみたいで、提出する準備をしている。 私は慌てて【ない】とだけ記入すると、シャーペンを筆箱へ入れた。 「では回収します。出席番号順に、前へ持ってきてください」 そうして、アンケートの回収が始まった。 …暫く待つと、私の番がやってきた。 黙ったまま先生にアンケートを差し出すと、先生は優しく受け取ってくれた。 「後で、1階にある【教師待機室】の隣にある小部屋へ来てください」 先生がアンケートを受け取りながら、小声で囁いた。