「……ごめん」 私はボソッと謝った。 …謝った理由は、嘘を吐いたからだ。 中村先生がどこにいるか、本当は知っている。 …なのに、私は何故か嘘を吐いていた。 「…まあ、良いかっ。別に担任じゃなくても良いでしょ!」 パンッと手を叩いた愛莉は、一番近くにいた先生を呼んだ。 再びテーブルでは楽しそうに会話を始めたが、私は会話には入らないまま朝食の時間を過ごした。