「中村先生ってば、忘れてるんじゃないのー?まだ、自分の部屋で寝てたりして」 「あははっ。有り得ないでしょ~」 皆が笑いながら喋る光景を、私は複雑な気持ちで見ていた。 中村先生は、きっとまだ階段にいる。 自分の担当するクラスから死人が出たのだから… 先生は責任とかを取らなくちゃいけないのかな…? …別に私が由梨花を死なせた訳じゃないのに、まるで悪いことをしたかのような気分になる。 「…ぇ…ねぇ…ねえ、のんってば!」