「…うん」 隣の子は私の目の前に皿を置くと、自分の食事に戻った。 「ねえねえ、今日って何の教科だっけ?」 「えっと…数学と…古典と…」 同じテーブルの人達が会話を始めた。 私は会話に参加する気にもなれず、ボーッと目の前の皿を眺めていた。 「…後は、クラスアンケートってやつもあったかな」 「クラスアンケート?何それ」 「去年も書いたじゃん。クラスの良い所とか悪い所とか書くやつ」 「…ああ!…まあ、適当に書くけどね。…何か、模範解答みたいになっちゃいそう」