先生の言葉に逆らう気力もなく、私達は頷くと階段を降り始めた。 「…私達が由梨花を死なせたって…思われるかな…?」 「…ぇ…?」 後ろから小さな声が聞こえてきて、ゆっくりと私は振り返った。 弱音を吐いたのは、意外にも夢だった。 …いや、千里に至ってはガタガタ震えているから夢はマシなのかもしれない。 「だって先生…後で私達に話を聞くって…言ってたし…」 「…大丈夫だよ。ただ、第一発見者が私達だった…ってだけだから」 「…そう…かな…」