代わりに手を貸してくれたのは、夢だ。 「……ありがとう」 私は夢の手をギュッと握って、起き上がった。 「…どうしますか…?」 「…どうするも何も…」 「…誰か、脈を調べて」 「…調べるって言っても…もう手遅れじゃ…」 「そんな事を言うな!…早くしろ」 「……はい」 簡単に話し合った先生達は、由梨花の周りにしゃがみ込んだ。 「…貴方達は、先に食堂へ行って…朝食を済ませてください。…話は、また後で聞かせていただきますから」