「えーっ…」

私が提案すると、夢からブーイングが返ってきた。

「この行列に並んでいる時間なんて無いの。…大丈夫。階段、駆け降りるだけだから」

「…しょうがないなぁ…」

夢からの了承を得て、私達は一斉に走り始めた。

階段はエレベーターとは少し離れた所にあるけど、階段を降りると直ぐに食堂がある。

「……止めよう?」

階段を目の前にして、一番最初に弱音を吐いたのは千里だった。

…まあ、千里が嫌がるのも分かる。